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食の国日本〝食〟プロデューサー 松田龍太郎ブログ

Foodnia Japan 食の国 日本 連載 第33回

人生初の大分県、最初の食事はB級グルメ「日田焼きそば」

東京は十数日、日照りもなく、雨が続き、なんとも言えない天気が続いている。そんな中、九州に縁をいただき、8月だけで2回、しかも全て日帰りで福岡から、佐賀の鳥栖、そして今回の大分県日田市へと足を運ぶ。

その中でも大分県は、人生初である。

当初は、7月に訪問予定でいたのだが、8月の訪問となった。7月初旬に起きた九州北部大水害によって、日田市の一部は今でも土砂崩れの跡を残している。一方で、その水害以降は日照りがつづき、日田市を訪ねた日は気温36度。山梨の甲府のような盆地地帯ということもあり、すこし湿気も感じながら、無風の乾燥サウナに入っているような感覚で、立っているだけで汗が吹き出すという気候だった。

そんな暑い中、同行者と行ったランチがこのお店「元祖!日田焼きそばの想天恋(そうふれん)」だ。

「日田といったら焼きそばです!」とアテンドするO氏。彼は転勤族で、2年前にアメリカからこの大分に赴任し、日田にはじめて訪れるお客さまが来られた際に、お決まりのコースにしているようだ。実は僕自身、町の中華屋でまずメニューで気になるのが「ソース焼きそば」だ。初めての土地で、大好きなソース焼きそばにありつけるなんて。

「どちらにしますか?」と促され、メニューを見ると、定番の焼きそばに「生卵入り」「山かけとろろ入り」といった魅力的なトッピングに心惹かれる。僕はめっぽうトッピングに弱い。ちなみに、とあるチェーンカレー屋だと、決まって「野菜」「チーズ」を入れるのがお決まりのトッピング。大好物ほどアレンジしたくなるのだ。迷いに迷って、「生卵入り」を選択。「小ライスサービスですが付けますか?」と店員さん。もちろん迷わずオーダー。

ほどなくして、テーブルに届けられたのは、小ライスと高菜の漬物。そしてお待ちかねの「生卵入り焼きそば」である。もはや、ご飯のお供で焼きそばなのか、焼きそばのお供で、ご飯なのか。もうその迷いだけで、お腹いっぱいなのだが、早速焼きそばを食す。

焼きそばは、なにより麵が短い、合わせてある「もやし」とほぼ同じくらいの長さで、むしろ「ご飯のお供」のような感覚。小ライスが憎いくらいに存在感を増していくのである。中ライスで行けばよかった、とか、セットにすべきだった、とかよぎる悪い癖が出るくらいの満足度。それでいて少し硬めに焼き上げられた麺は、このうだるような暑さを吹っ飛ばすような軽快な食感とソースの甘さが相まって、病みつきになる。そこからはテンポよく「ライス、焼きそば、ライス、焼きそば、すこし高菜」といったコンビネーションで、あっと言う間に完食。

こういう時って、妙に名残惜しいですよね。大分県日田市、第一印象最高です(笑)

さて人生初の大分県、そしてこの日田市ですが、「四季を通して日田の梨」といわれるくらい、全国でも有名な「和梨」の特産地です。すでに「幸水」が完売し、これから「豊水」「新興(しんこう)」「新高(しんたか)」「あきづき」といった和梨銘柄が9月下旬から10月にかけて収穫の時期を迎えます。そのほとんどは国内消費となりますが、近年は台湾や香港などを中心にアジアでも出回るようになってきました。今回その「日田梨の海外展開に関するブランドづくり」のお手伝いを、ジェトロさんとともに実施することになったのです。これから月1くらいの頻度で大分県日田市に行きます。焼きそばも楽しみですが、これからは梨も楽しみ!10月にはこの記事でもご紹介できると思います!

●元祖日田焼きそばの想天恋:http://www.sofuren.com/

●四季を通して日田の梨  :http://www.hitanashi.com/

 

松田龍太郎

松田龍太郎

1977年生まれ。青森県弘前市出身。慶応義塾大学環境情報学部卒業後、日本放送協会に入局。
報道カメラマンとして、全国各地の事件事故、災害など日々のニュースの現場をはじめ、紀行番組の撮影に従事。その後、2007年企画・プロデュース業に転職。2010年より株式会社オアゾ代表を務める。
積極的に女性クリエイターを活用し、特に食にまつわる事業・店舗開発、PRコンテンツ制作を得意とする。現在神楽坂6丁目に「八百屋瑞花」という青果販売する八百屋 を展開中。
http://www.oiseau.co.jp