和食STYLE

食の国日本〝食〟プロデューサー 松田龍太郎ブログ

Foodnia Japan 食の国 日本 連載 第16回

ゆるキャラならぬ、「ゆるパイ」を全国津々浦々集めてみる。

皆さんは、地方みやげで何を買いますか?

地方名産はもちろん、その土地ならではのものを購入されると思います。それは僕もそうで、毎回、いく先々で、みやげものに悩みます。しかし、そんなみやげものを見ていくと、面白いことに気づきます。

それは各県どこでも「パイ」があるということ。北海道や沖縄であれば、果物や食材にこだわったパイや、観光名所の名前がついているパイもある。気になり出したら止まらない、そんな僕の好奇心がグッと上がります。

以前、このFoodnia Japanの記事でアップルパイを紹介したことがありました。その時も少し触れましたが、私は何を隠そう、「一般社団法人日本パイ倶楽部」の代表を務めており、地元青森のアップルパイもさることながら、日本各地のパイは、いつも気にしてみております。

話は戻りますが、そのパイ菓子は本当に全国各地、津々浦々あるものです。

2014年に行われた「全国ゆるパイ展の様子」●

その北海道から沖縄までの47都道府県にどんなパイがあるかと調べたのが、日本パイ倶楽部の理事でもある、藤井青銅氏である。藤井氏は、2014年夏、「全国ゆるパイ展」を東京渋谷で開催し、1万人を動員する催事を手がけました。会場では、商品の他に、藤井氏ならではの各県のパイに対するコメントがこと細かく書かれ、日本のご当地パイ菓子にスポットを当てるきっかけを作りました。

その日本各地のパイ菓子を再び集めて展示しようというプロジェクトがスタートしました。その名も「全国ゆるパイ展2017」。今年2017年2月10日から14日のバレンタイン期間中に、東京吉祥寺の東急百貨店にて催事と販売を行うことが決定したのです!

それからというもの、各地出張の際には、必ずみやげもの屋に駆け込み「パイ」という菓子を片っ端から集め始めています。

もう津々浦々、こんなにパイ菓子ってあるのか!ってくらい、いろんなパイ菓子があるもので、ちょっとした昆虫採集のようで、貴重品種に出会えると興奮します(一番興奮しているのが、藤井理事w)。

全国ゆるパイ展2014年のトークショーの模様●

全国各地の「ゆるパイ」の展示のほか、藤井理事による「ゆるパイトークショー」も実施。彼の視点や、ゆるパイの考え方はとても面白いし、とにもかくにも、こんなに全国各地のパイ菓子が集まることはないので、この機会にぜひチェックしてもらいたい。

パイで地域おこしができるのでは?というくらいのボリュームです。会場にてお待ちしております!

●日本パイ倶楽部:http://www.pie-japan.com

松田龍太郎

松田龍太郎

2010年より株式会社oiseau(オアゾ)を設立。主に食にまつわる事業開発・店舗開発では、これまで50店舗以上を手掛け、一方企画・プロデュースの分野では、元テレビ局カメラマンとして、食に限らずメディア、PRコンテンツの発信、企画展開を得意としている。2020年4月より「奈良蔦屋書店」2階に「ブラッスリーアンド カフェ ウグイス」として新たなポップアップレストランを、そして同じく同月、青森県弘前市に開館予定「弘前れんが倉庫美術館」に付帯するカフェ「CAFE & RESTAURANT BRICK」を、それぞれ立ち上げ、運営・事業を作り上げている。
http://www.oiseau.co.jp