和食STYLE

食の国日本〝食〟プロデューサー 松田龍太郎ブログ

Foodnia Japan 食の国 日本 連載 第14回

正月の果物といえば!毎年楽しみ「桜島小みかん」。

すっかり僕は、桜島の小みかんにはまってしまっている。

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先日さっそく今年第一弾の小みかんが届いた。整然と並べられて、それでいて可愛い。先日のミニ庄内柿ではないが、この小みかんもまた小さい。

生産者によると、今年の小みかんは、生育もよく、桜島の降灰の影響もなかったので、皮の損傷もなく見た目も美しいとのこと。早速食べてみると、今年は甘みもありジューシーで、小さいながらぎゅっと甘みが凝縮している。今年は昨年と比べて幾分か、種が少ない。もちろん個体差があったり、毎年異なるかもしれないが、今年は本当にオススメだ。

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その生産に当たっているのが、実は鹿児島の特産品「桜島大根」を作っているファームランド櫻島さんである。昨年、弊社の八百屋「八百屋瑞花」で桜島大根フェアをやらせていただき、そのご縁から、桜島周辺の野菜や果実の情報をいただいている。この大きさは、もはや笑える。小学生低学年の子どもと同じくらいの背丈なのだ。

もちろん今年も、桜島大根を1月後半から販売を開始するので、ぜひ弊社の八百屋瑞花をチェックしてもらいたい。丸ごと購入しても良いですし、カットして販売もするのでスタッフに話してください(笑)

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桜島大根もさることながら、その担当者から送られてくる、生産者さんたちの写真が生き生きとしていて、こちらがとても元気付けられる。なにより、食べる側がそういう気持ちになるのだから、「おいしい」という感覚は、味覚だけではなく、こうした「感情」「表情」「雰囲気」も食べているのだと改めて実感するのだ。

「地域おこし」の基本は、「外から叩き起こされる」のではなく、「内から興すこと」であるといつも思っている。僕はそのお手伝いを、仕事を通じて実践している。一つ一つ地域の宝を自ら発信し、そして「欲しい人に届ける、伝える」ことを丹念に考え、企画する。このサイクルが、地域おこしの原点だと思う。

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こうした桜島の生産者のような、明るく、そして「適正な」ビジネスをしている人たちを積極的に応援していきたい。

 

ファームランド櫻島:https://www.facebook.com/farmlandsakurajima/

八百屋瑞花:www.suika.me/

松田龍太郎

松田龍太郎

2010年より株式会社oiseau(オアゾ)を設立。主に食にまつわる事業開発・店舗開発では、これまで50店舗以上を手掛け、一方企画・プロデュースの分野では、元テレビ局カメラマンとして、食に限らずメディア、PRコンテンツの発信、企画展開を得意としている。2020年4月より「奈良蔦屋書店」2階に「ブラッスリーアンド カフェ ウグイス」として新たなポップアップレストランを、そして同じく同月、青森県弘前市に開館予定「弘前れんが倉庫美術館」に付帯するカフェ「CAFE & RESTAURANT BRICK」を、それぞれ立ち上げ、運営・事業を作り上げている。
http://www.oiseau.co.jp