和食STYLE

食の国日本〝食〟プロデューサー 松田龍太郎ブログ

Foodnia Japan 食の国 日本 連載 第6回

嫉妬したくなる、京都生まれの限定アップルパイ

みなさんは、百貨店の「デパ地下」に行く機会はありますか。

特に東京の百貨店の食品売り場は、僕にとっては「情報の坩堝(るつぼ)」のようなもので、「何が流行し、消費者が何を気にしているのか」が手に取るようにわかります。そこは、ニッチなものもあれば、誰でも聞いたことがあるようなブランドや商品もたくさんあります。そうした商品に感度を保ちながら仕入れてくる「バイヤー」と、それを販売する「売り場」の連携があってこそです。

先日、日本橋三越さんに行ってきました。僕のお目当ては、週に1度、数個しか販売しない、こちらのアップルパイ。京都は「足立音衛門」が製造している青森県産のりんごをふんだんに使ったプレミアムパイです。

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「足立音衛門」は、栗を使ったお菓子で有名で、ちょうどこの時期、「栗のテリーヌ」という、これまた甘党好きには、もってこいの商品が出てきますが、同じ時期に隠れたヒットを飛ばしているのがこのアップルパイです。

http://www.otoemon.com/

実は何を隠そう、私、「一般社団法人日本パイ倶楽部」の代表理事であり、国内外に「パイの良さをお伝えする」活動を行なっております!その中でも「アップルパイ」は私の故郷青森県弘前市でも「アップルパイガイド」というものが作られるくらい、アップルパイ推しです(笑)

http://www.pie-japan.com/

ただ、、、その中でもクオリティーを持って、青森県人が「なんでこんなアップルパイがないんだ!」って叫びたくなるかつ嫉妬したくなるような美味しさを放っているのが、この足立音衛門さんのアップルパイなのです。

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開くとやや小さめのポーションですが、こんがりと焼きあがったフォルムと「ガレット・デ・ロワ」を彷彿する作りはワクワク感があります。

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ざくっと真っ二つにわると、りんご果汁をつかって丁寧にシロップで煮立てたりんごがたっぷり入っております。また特筆するのがパイ生地の香ばしさです。ふわっとバターの香りに包まれて、りんごの甘さとともに、「口福感」が広がります。

この時期、僕にとってもお気に入りの一品です。その商品、ネットでも買える!みたいなので、ぜひ気になった方はいかがでしょうか。

http://www.otoemon.com/item/945.html

ちなみに、11月15日まで、京都大丸のデパ地下で、日本パイ倶楽部のパイの催事が開かれております。

全国のパイを集めた商品たちが揃います。関西の方はぜひそちらにも足を運んでみてください。

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松田龍太郎

松田龍太郎

2010年より株式会社oiseau(オアゾ)を設立。主に食にまつわる事業開発・店舗開発では、これまで50店舗以上を手掛け、一方企画・プロデュースの分野では、元テレビ局カメラマンとして、食に限らずメディア、PRコンテンツの発信、企画展開を得意としている。2020年4月より「奈良蔦屋書店」2階に「ブラッスリーアンド カフェ ウグイス」として新たなポップアップレストランを、そして同じく同月、青森県弘前市に開館予定「弘前れんが倉庫美術館」に付帯するカフェ「CAFE & RESTAURANT BRICK」を、それぞれ立ち上げ、運営・事業を作り上げている。
http://www.oiseau.co.jp