site_logo

光文社厳選!和食情報ナビ

gainer

そろそろ「夏酒」を大切な人に贈りたい

冬のイメージが強かった日本酒だが、ここ数年ブレイクしている「夏酒」。
アルコール度数高めの原酒から、酸がきれいなタイプにスパークリングとバリエーションも豊富。
クールなボトルカラーにラベルも斬新で人気が高まっている。
今回は、前川泰之が大切な人に贈る「夏酒」をセレクト&お買い上げ(←自腹)。その内容を実況しよう。

前川泰之SAKEで巡る冒険 第23回

前川泰之SAKEで巡る冒険 第23回

ニットジャケット¥25,000(ユニバーサルランゲージ/ユニバーサルランゲージ 渋谷店)カットソー¥8,000(ケント・アンド・カーウェン/レナウン プレスポート)パンツ¥23,000(サンタニエッロ/トヨダトレーディング プレスルーム)ベルト¥9,000 (ハケット ロンドン/ハケット ロンドン 銀座)その他私物

味重視か、ラベル買いか?最旬の「夏酒」は注目必至

この日本酒連載をはじめてからプレゼントやホームパーティの手土産には毎回、日本酒を持参しているという前川泰之。贈り手のセンスを感じさせる通なセレクションに加え、他の人ともかぶりがなく、旨さもあっていつも喜ばれるそう。夏酒選びにもその審美眼が生かされている。

旬な日本酒が人気沸騰中。この季節に飲み逃しなく!

ここ数年、充実ぶりが際立っている「夏酒」。飲食店でも酒販店でも、銘柄が急激に増えたような気がするのは俺だけじゃないはず。
リニューアルオープンしたと聞いて今回うかがった「はせがわ酒店 麻布十番店」でも、ざっと20~30種類を取り揃えているそうだ。
これは注目しておくべき動向だよね。

聞くところによると、夏は冬に比べて日本酒の消費量が落ちる時季らしい。
春夏秋冬一年を通して絶賛消費拡大している俺としては理解しがたいけれどね(笑)。暑い季節にでもすっきりと飲めるように、酸がしっかりしたタイプやアルコール度数を調整したもの、シュワシュワとした炭酸ものなど蔵元もさまざまな工夫を凝らしているそうだ。
秋に出回る「ひやおろし」※1のように夏酒に明確な定義があるわけじゃないけれど、季節限定というのは魅力。透明感のあるボトルや斬新なラベルデザインもそそられるよね~。

というわけで、大切なあの方に差し上げる「夏酒」をセレクトします!
まず気になったのが、 木下酒造※2「玉川 Ice Breaker純米吟醸 無ろ過生原酒」。こちらの銘柄は夏酒の先駆けで、入荷するとすぐに売り切れてしまうほどの人気銘柄だ。醸しているのは、なんとイギリス人杜氏! ”アイスブレーカー“とは英語で「お酒が入ると緊張感をほぐし、場を和ませるもの」という意味があるそうで、センスを感じさせるよね。
無濾過生原酒でややアルコール度も高めだから、氷を浮かべてロックやペリエで割ってもいいらしい。もともとボディがしっかりつくられている日本酒だからこそできるアレンジで、本来の味わいが壊れることもない。豊かな味わいの変化が楽しめる一本だ。
新発売の「酔鯨 クジララベル」はワインを思わせるおしゃれなボトルデザインが高ポイント。歌舞伎の隈取をモチーフにした「天吹うるとらDRY夏」も気になる銘柄だ。 「伯楽星 ひと夏の恋」※3なんて意味深なネーミングもあり。どれもチャレンジングで遊び心満載なのがいいよね。よく知る銘柄でも、夏酒は飲んだことがないから迷いに迷いそうだ(汗)。困ったぞ。

肝心の贈る相手といえば、先日ライブに招いてくれた某有名アーティスト。そうしてもうひとりが、我らがGainer編集長!
おふたりとも通な方々だからプレッシャー大だけど、俺の知識と経験とセンスと勘をフルに活用して選ばせていただきました。
アーティストの方には、和歌山・平和酒造の「紀土〈KID〉純米大吟醸スパークリング」。
シャンパンのように瓶内2次発酵させた自然の泡で、フレッシュ感があり華やかな味わいだから彼にはぴったりなチョイスだと思う。
そして編集長には「玉川 Ice Breaker」と「美丈夫 夏酒」を。
一方はロックで旨い生原酒、もう一方はすっきり軽やかなタイプ。タイプの違う2本なんて、これ以上ないベストセレクションでしょ!飲むだけじゃない。選べる男、前川泰之。実力のほどを証明しちゃいました!

  • 前川泰之SAKEで巡る冒険 第23回
  • 前川泰之SAKEで巡る冒険 第23回
  • 前川泰之SAKEで巡る冒険 第23回
  • 前川泰之SAKEで巡る冒険 第23回
  • 前川泰之SAKEで巡る冒険 第23回
  • 前川泰之SAKEで巡る冒険 第23回
  • 前川泰之SAKEで巡る冒険 第23回
  1. 左から、木下酒造「玉川 Ice Breaker純米吟醸 無ろ過生原酒」¥1,150、天吹酒造「天吹うるとらDRY夏」¥1,357、山﨑合資「奥 夏吟醸 純米吟醸原酒」¥1,458、
    酔鯨酒造「酔鯨 純米吟醸 吟麗Summer」¥1,523、濱川商店「美丈夫 夏酒 特別純米」¥1,188。
  2. 某有名アーティストに贈る夏酒は、平和酒造「紀土〈KID〉純米大吟醸スパークリング¥2,052。
  3. 透明感のある涼しげなボトルデザインも夏酒の魅力。
  4. 店内奥の冷蔵庫にずらりと並ぶ夏酒。四合瓶のほか、一升瓶もあり。この季節にしかお目にかかれないスペシャルな銘柄もあり、選ぶ楽しみも倍増。
  5. 日本酒の保存管理を徹底している同店では店内に冷蔵庫を完備。一見すると酒販店と気づかれないそうで、店頭には季節の酒をディスプレイ。杉玉が目印に。
  6. 日本酒連載で培ったすべてをかけて選んだ渾身のセレクション。Gainer編集長に贈る酒、
    「玉川 Ice Breaker純米吟醸 無ろ過生原酒」と「美丈夫 夏酒 特別純米」。「休日の夕方から飲んでくれたら」と、前川。
  7. 「お好みや目的に合わせて、最適な一本が選べるようお手伝いします」とは、「はせがわ酒店 麻布十番店」マネージャーの安藤大輔氏。頼れる存在だ。
ひやおろし ※1春先に火入れ(加熱殺菌)した新酒を秋まで貯蔵、熟成させて瓶詰めし、出荷したもの。
通常は貯蔵前と瓶詰め前の2回火入れを行うところ、ひやおろしは貯蔵前の1回のみ行う。
冬の冷え込む季節に出荷されることから「ひやおろし」と呼ばれる。
木下酒造 ※2京都府北部の京丹後市久美浜町にある1842年創業の歴史を誇る蔵元。
杜氏はイギリス人のフィリップ・ハーパー氏。オックスフォード大学卒業後、大阪で英語教師を務め、
その後日本酒に魅せられて蔵人となり、平成19年に同蔵に招聘され、杜氏となった。
ひと夏の恋 ※3「伯楽星」で知られる宮城県・新澤醸造店の夏酒「愛宕の松 ひと夏の恋 純米吟醸酒 生詰」。
食中酒を追求する同蔵らしく、飲み飽きない酸と心地よい甘みの上品な味わい。
はせがわ酒店 麻布十番店
はせがわ酒店 麻布十番店

昨年11月2日にリニューアルオープンした同店。
売場は2フロアに拡大され、1階は日本酒、2階ではワイン・焼酎・梅酒等を取り揃える。東京都港区麻布十番2-3-3 1F・2F
☎03-5439-9498 営業/11:00~20:00 休み/なし

前川泰之
1973年生まれ。俳優。ドラマ、映画等で活躍。
NHK大河ドラマ『真田丸』などドラマ出演多数。
趣味は釣り他。オスカープロモーション所属。
近況は「前川泰之Official Blog」をチェック。
http://ameblo.jp/maekawa-yasuyuki/

Gainer 2016年8月号より

撮影/寿 友紀 スタイリング/中西ナオ ヘア・メーク/堀 紘輔(+nine)取材・文/粂 真美子