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半信半疑のスタートも束の間、日本酒カクテル専門店で“完敗”宣言?

近頃ブームのクラフトビールや根強い人気のワインには目もくれず、ひたすら日本酒道を突き進んできた前川泰之。王道を行く男が今回挑戦したのは、新境地の「日本酒カクテル」。
いつもならグイグイ来るところ、出だしからまさかの消極姿勢。半信半疑で試してみたら飲むほどにハマり、ついにはマインドチェンジ! アンビリーバブルな初体験をご覧あれ。

前川泰之SAKEで巡る冒険 第22回

ターゲットは日本酒初心者。超絶アレンジに開眼する!
前川泰之SAKEで巡る冒険

サキニック¥670。カクテル専用の蔵元酒=基酒に天然水ソーダ、天然水トニック、オレンジピールのフレーバーを添えた人気のカクテル。日本酒の個性をしっかり残しながらのどごしはすっきり爽快な味わい。乾杯はこの一杯で。

ユナイテッドアローズのニット¥22,000(ユナイテッドアローズ 原宿本店 メンズ館)シャツ¥23,000(アングレー)メガネ¥38,000(ホワイトスクリーン/ヌーヴ・エイ アイウエア事業部)

日本酒のカクテルを提案する銀座の隠れ家へ潜入

イヤ~ありえないでしょ? 日本酒カクテル? 味も品質も向上しているのになぜ割る? これは検証せねばということで伺いました。銀座「SAKE HALL HIBIYA BAR」は宮城「浦霞」、山形「大山」、新潟「吉乃川」、奈良「春鹿」、高知「司牡丹」、山口「五橋」、佐賀「光武」の7蔵の日本酒を使ったカクテルが楽しめるバー。
若者や女性をメインターゲットに、日本酒の入口になる飲みやすいカクテルを提案している。でも大事なのは味ですよ、味!

まず試したのがサキニック。ジントニックのアレンジで 「日本の新しい乾杯」※1 を切り口に考えられた一杯だ。
ベースとなる専用の基酒(もとざけ)は佐賀「光武」がワイン酵母で仕込んだ「シャルウィダンス」※2、もう半分はトニックウォーターとソーダをミックスしたソニック。オレンジピールを香りのアクセントに効かせて出来上がり。(ゴクリとひと口)ウン! 明らかに日本酒だね。あれ~? 抵抗感まったくない!

15度あったアルコール度も半分になるし、シュワシュワして飲みやすい! 基酒が「浦霞」ならよりやわらかく、「司牡丹」なら辛口、という具合に銘柄によって味わいが変わるから面白い。人気が高いのもうなずける!

続くミストは日本酒と果物だけで仕上げるというカクテル。
「光武」はキウイ、「司牡丹」にはグレープフルーツを組み合わせていただきました。これもくやしいけど旨い!
蔵元の地元の旬食材を積極的に取り入れる「ファームトゥーグラス」※3の提案も魅力的だ。
フローズンカクテルやエスプーマを使ったカクテルも試したけれど、その道のプロであるバーテンダーが蔵元まで足を運び開発しただけに組み合わせのバランスも秀逸で完成度が高い!
かつての日本酒カクテルは味が薄くて個性を消してしまうアレンジが多かったと思うけれど、今回はどれも基酒の個性がしっかりと際立っていた。

カクテルに合う日本酒ではなく、蔵元の特徴が出ている銘柄にこだわった結果かなあ。苦手意識があったりなじみが薄い人もこれなら抵抗なく味わえる。基酒ブランドを持つ蔵元も全国19県に拡大中らしい。
ほら~だから言ったじゃない、日本酒カクテル最高だよ!……ってスミマセン。俺、間違っていました。前川泰之、完敗です。

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バレンシア・アイスバーグ、フローズンカクテル

バレンシア・アイスバーグ¥720。
基酒とアプリコットリキュール、フレッシュオレンジをミックスし、「氷山」に見立てたフローズンカクテル。
デザート感覚で味わうのもいい。

  1. ゴールデン・エスプーマ¥690。基酒とジンジャーエール、エスプーマで泡にした日本酒(基酒)はシルキーな口当たり。
  2. 本日の3品塩麹香醸盛り¥1,260。特製白味噌酒粕ソースと塩麹で香ばしく焼いた鶏もも肉の塩麹香醸味噌焼きにイカの塩麹赤味噌漬け、豚肉の塩麹香醸焼き。日本酒に合うよう酒粕や塩麹を使用した人気メニュー。
  3. 基酒とフレッシュフルーツ、-7℃で3日間かけて作る自家製天然水氷のクラッシュアイスで仕立てた一杯。
    キウイフルーツミスト¥750、グレープフルーツミスト¥750。
  4. 好みの基酒とのマッチングの妙に感動の前川。
  5. バーテンダーの山野目将大氏。季節のフルーツやエスプーマなどのアレンジで日本酒の新たな魅力を引き出す。天然水を使った自家製のソーダやトニックウォーター、氷と主材料にはバーならではのこだわりが貫かれている。
  6. 山口「五橋」。空間デザインはすべてバーテンダーが手掛けたもの。各個室ではそれぞれの蔵元が直送する日本酒のみを提供する。
  7. 宮城「浦霞」の個室。蔵人や風景写真を飾った趣ある意匠。どの個室も人気で常に予約で一杯。
  8. 高知「司牡丹」の個室にて。イベントでは蔵元の社長自らがカクテルを作るという趣向も。
日本の新しい乾杯 ※1基酒が独自に展開するサキニックで乾杯してもらう展開のこと。ストレートではなくカクテルスタイルで、シュワシュワとした口当たりでアルコール度数も半減。
ビールやハイボールなどの洋酒に対し、„日本の新しい“と表現し、提案している。
シャルウィダンス ※2佐賀「光武酒造場」が醸し、ワイングラスでおいしい日本酒アワード2013で金賞受賞。酒米は佐賀県産の夢しずく、多良岳山系の伏流水を仕込み水にワイン酵母を使用した日本酒。
ファームトゥーグラス ※3酒蔵とその地元の土地で収穫されたフルーツをひとつのグラスに合わせることで地域を表現。あらばしり、生酒など季節の日本酒と旬のフルーツで四季を演出する。
SAKE HALL HIBIYA BAR
SAKE HALL HIBIYA BAR

全国7蔵から直送される日本酒の魅力をカクテルとして提案。
初級者をターゲットに間口を広げる。
東京都中央区銀座5-6-12-B2 ☎03-3572-7123 
営業17:00~フード(22:30L.O.)、ドリンク23:00(L.O.)休みなし

前川泰之
1973年生まれ。俳優。ドラマ、映画等で活躍。NHK大河ドラマ『真田丸』などドラマ出演多数。趣味は釣り他。オスカープロモーション所属。
近況は「前川泰之Official Blog」をチェック。
http://ameblo.jp/maekawa-yasuyuki/

Gainer 2016年7月号より

撮影/寿 友紀 スタイリング/中西ナオ ヘア・メーク/堀 紘輔(+nine)取材・文/粂 真美子