和食STYLE

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田中伶子先生の結婚できる和食教室

全18回にわたり、和食レシピをお届けした当連載も、
ついに最終回となりました! 今月は、梅の風味が
さっぱりとしたいわしの梅煮をメインに、
瑞々しい青えんどうを味わえる豆ご飯と
お手頃なささみを使った和え物を添えた献立です。

最終回◉今月の献立[主菜]いわしの梅煮[副菜]豆ご飯 鶏ささみと長いものわさび醤油和え

[作り方]

いわしのうろこを取る

いわしのうろこを取る

いわしに包丁の背を当て、
尾から頭に向かって動かし、
うろこをそぎ落とす。

頭を落とす

頭を落とす

胸びれのつけ根から
包丁を入れて頭を落とす。

内臓を出す

内臓を出す

腹の部分を少し切り落とし、
包丁の先で切り口から
内臓をかき出す。

POINT
腹部分の皮は少し硬いので切り落とします。
腹の中を水洗いする

腹の中を水洗いする

腹を開き、指で血合いを
こそぐようにして水洗いし、
クッキングペーパーで
水気をふき取る。

POINT
中骨に沿った赤い部分が血合いです。血合いはくさみの原因になるので、残さずに洗い流しましょう。
いわしを煮る

いわしを煮る

フライパンに[A]を煮立たせ、
いわしを並べ入れ、
梅干しと皮付きのまま
薄切りにした生姜を加える。

落とし蓋をする

落とし蓋をする

⑤に落とし蓋をして
弱めの中火で15分煮る。
器に盛り、木の芽をのせる。

POINT
いわしは煮崩れやすいので、落とし蓋をして弱めの火力で静かに煮ます。
  • 読者が挑戦!

    NPO日本食育インストラクター協会理事
    田中伶子先生
    田中伶子クッキングスクール代表。福岡女子大学卒業後、1964年に料理教室を開設。家庭料理の基礎から食のプロ養成まで指導にあたる他、TV番組の出演や雑誌の執筆、食品・流通・広告会社等での商品企画など幅広く活躍中。

    読者代表 各務寛子さん
    (ワインソムリエ・33歳)
    忙しくて料理をする時間がないのが悩み。週末に少しでも料理を楽しみたいと教室に初挑戦。

  • c18_reader_ph02

    「いわしをさばくのは初めてです」「血合いを洗い落とすのが下ごしらえのコツです。お腹を開いて中をきれいに洗ってね」

  • 読者が挑戦

    「生姜は皮ごと使うのですね」「生姜の香り成分は皮近くに多く含まれます。皮付きで加え、くさみ消しの効果を出します」

  • 読者が挑戦

    「皮が剥がれたり、身が崩れたりしやすいので、箸ではなくフライ返しなどで取り出します」「柔らかく煮上がってます!」

誤った箸の使い方

うっかりこんな箸の使い方をしていませんか? 知らないと恥ずかしい、箸使いのNGをご紹介します。

  • 探り箸探り箸器の中で食べ物を探るようにかき回すこと。見た目にも美しくない所作の一つ。
  • 刺し箸刺し箸料理に箸を突き刺して食べること。
    箸は食べ物をはさんで使うのが大原則。
  • 渡し箸渡し箸食事の途中で、器の上に箸を渡し置くこと。箸は箸置きに置くのがマナー。
試食TIME

「いわしの梅煮も鶏ささみの和え物もさっぱりしていてこれからの季節にぴったりですよ」「豆ご飯もいい香りですね!」

連載は今月で最終回です。
ありがとうございました!
  • 試食TIME

    「長いもは軽く叩くのですね」「少しねばりが出て、味が馴染みやすくなります。シャキシャキとした食感を残す程度にね」

  • 試食TIME

    「下茹でした鶏ささみはそぎ切りにしましょう。包丁を斜めに寝かせるように入れ、手前に引きながら切ります」

  • 試食TIME

    「炊き立てのご飯を味見してみます!青えんどう豆のいい香りがしますね。ふんわりとほどよく甘くて、すごく美味しいです!」

  • 試食TIME

    「さやから出したばかりの豆は、瑞々しく艶やかですね」「皮も柔らかく、ふっくら美味しいですよ。この季節ならではの味です」

いわしが柔らかい!梅の風味がほんのり、さっぱり楽しめます。 わずかな期間に楽しめる豆ご飯をぜひとも作って。

調理・監修/田中伶子 撮影/馬場わかな
スタイリング/佐々木カナコ 取材/首藤奈穂 編集/廣瀬園美

CLASSY. 2016年7月号より