site_logo

光文社厳選!和食情報ナビ

story

40代のための新しい旅のカタチ 新シリーズ第2回

母娘旅をしたのは…

榊ゆりこさん/斉藤美保子さん
お母様は京都市左京区の出身で、結婚後東京へ。榊さんは4人兄弟の末っ子。
京都に暮らす祖母は先日100歳を迎え、近々親戚一同が京都に集合し、お祝いの食事会が開かれる予定だそう。

どんな高価な物より、
ふたりで体験した思い出が最高の贈り物になるから

京都

いまのうちに親孝行、母の日のサプライズ旅行

5月の第2日曜日は母の日。義理ママにはお花を贈るけれど、実の母には照れもあって、スルーしてしまう人も多いようです。
ありがとうの気持ちを伝える方法はさまざま。
親子水入らずの旅に出かけるのも思い出に残る素敵なプレゼントになるのでは?
そんな想いから、榊ゆりこさんとお母様のリアルな旅の企画が実現しました。

  • 円山公園
  • 平安神宮

実家からバスでよく通った岡崎の平安神宮周辺は懐かしい場所。幼い榊さんを動物園に連れて行った思い出も。
(左)高台寺のねねの道~円山公園、祇園までお母様がよく散歩した場所へ。

(榊さん)コート¥69,000(EN DEHORS/フィガロ パリ銀座店)ニットベスト¥19,000 カットソー¥4,900 スカート¥17,000(すべて7-IDconcept.)バッグ¥24,000(ガリャルダガランテ/ガリャルダガランテ 表参道店)ブレスレット各¥3,500 ピアス¥3,500(すべてパピヨネ/パピヨネ アトレ恵比寿店)サンダル¥53,000(ペリーコ/ウィム ガゼット 玉川髙島屋S・C店)

まずは腹ごしらえ! ランチは京都に来たと
しみじみ思える和食を

一華

オープンは昨年2月。
カウンター7席のみなので昼、夜ともになるべく予約を。

初めての母娘旅は
母の故郷である京都へ

母娘水入らずの旅は初めてという榊さん。
アクセスのよさなど、大人の女子旅に最適な場所を吟味し、旅先に京都を選びました。

榊「子供のころ夏休みに兄弟だけで京都のおばあちゃんの家に遊びに行ったりしていたけど、ふたりきりで来たことは一度もなかったね。京都は大人にならないとよさがわからないから、ちょうどいい機会だったかも」

母「子供を見てくれているお留守番の旦那様に感謝しなければね。京都には高齢のお母さんや親戚もいるからよく来ているけど、いつもとんぼ返りだから、いろいろ見て歩くのが楽しみだわ。誘ってくれてありがとう」そんな会話を交わすうちに列車は京都駅へ。
まずは評判の和食をと、お昼は予約していた「一華」を訪ねました。多彩な種類の釜飯を選べるランチはコスパが高く大満足。ふたりで美味しい物を食べ歩くことも旅の大きな目的だったので、さっそくひとつクリア。身も心もほっこりしたところで、次なる場所へ。

  • 湯葉、雲丹
  • 天ぷら
  • パエリア風

ランチは¥1,940。この日のお造りは鯛と鰤、小鉢は汲み上げ湯葉と雲丹。次に海老と野菜の天ぷら、メインの釜飯と続く。榊さんはパエリア風(右)、お母様は竹の子(季節替わり)を選択。

(榊さん)ブラウス¥17,500(フィガロ パリ/フィガロ パリ銀座店)
スカート¥28,000(シャクハチ/ウィム ガゼット 玉川髙島屋S・C店)
ピアス¥4,200(パピヨネ/パピヨネ アトレ恵比寿店)

  • 小芋とおじゃこ
  • 五目
  • ホタテとえんどう豆

お出汁が効いた釜飯は定番7種類と季節替わり3種類。お米は糸魚川のコシヒカリを使用。左から、小芋とおじゃこ、五目、ホタテとえんどう豆(季節限定)。夏はタコと新生姜なども登場。

一華(いちはな)

お好みの釜飯を選べるランチコースは超お値打ち!

二条城にほど近い小路に佇むカウンター7席の隠れ家的な店。店主の河岸さんは釜飯が人気の割烹「竹きし」の出身で、名物は常時10種類用意されてる釜飯。
お昼は小鉢やお造り、天ぷら、好みの釜飯、赤出汁、デザートまで付く充実したコースが驚くほどリーズナブルに楽しめます。
夜のコースは¥3,780(税込)~。一品料理も豊富。

一華
京都市中京区
油小路通二条下ル二条油小路町264-1
☎ 075-754-8827
【営業】
12:00~15:00(L.O.)、
17:00~21:30(L.O.)
【休み】日曜

京都が誇る手作りの逸品を自分でアレンジ!
世界にひとつだけのとっておきのお土産をお母様へ

孝太郎の酢

果汁を基本の100㎖から1.2倍、1.5倍と徐々に増やしてお味見。果汁多めはドレッシングにも最適。

ポン酢
榊さんは橙、お母様は酢橘をベースに果汁多めで調合し、オリジナルラベルを貼って完成!
  • ポン酢
  • ポン酢
  • ポン酢
  • ポン酢
  • ポン酢

まず市販のポン酢をベースに橙、酢橘、柚子の3種類から好みの柑橘を選びます。次に、出汁に果汁を加え割合を少しずつ増やしながら次々試飲し、好みの味を決め、その場で瓶詰め。橙は淡泊な白身魚や河豚、酢橘は唐揚げや焼き肉などにもよく合うそう。

お誂えや手作り体験は病みつきになる楽しさ

京都には、和装や伝統工芸の歴史に育まれた〝お誂え〟の文化があり、さまざまなジャンルの手作り体験やオーダーメイドが楽しめます。
和菓子作り体験なども人気ですが、日持ちしないのが残念な点。
せっかくならお土産に喜ばれる物を作りたいと、榊さん母娘が訪ねたのは西陣に店を構えるお酢の老舗「孝太郎の酢」。果汁と出汁を好みのバランスに調合できるオリジナルポン酢作りを体験しました。

榊「もう少し果汁多めかな?」

母「あらもっと? 私はこのぐらいまろやかなほうがいいわ」と、何度も試飲しながらMyポン酢を完成させました。次に向かったのは七味専門店「長文屋」。お母様の好みは〝山椒多いめ〟。中辛と辛口を調合してもらいました。翌日の午前中は別行動で榊さんは「金網つじ」を訪ね、〝とうふすくい〟作りを体験。実用的で思い出に残る素敵なお土産ができました。オンリーワンを誂えるのも、京都ならではの旅の楽しみ方です。

孝太郎の酢

創業180年余の老舗造酢でMyポン酢作りを体験

化学調味料や防腐剤などを一切使用せず、昔ながらの手作りの味にこだわる「林孝太郎造酢」では、出汁と果汁の割合を自分好みに調合できる〝Myポン酢〟作りを体験できます。
調合済みのレシピは保管され、後から電話注文することも。所要時間は約1時間で1瓶(360㎖)¥1,000。休業日を除く3日前までに要予約(定員5名)。

孝太郎の酢
京都市上京区新町通寺之内上ル東入道正町455
☎ 075-451-2071
【営業】9:00~17:00
【休み】第2・第4土曜、日曜、祝日
長文屋
七味
京都出身のお母様は、やっぱり山椒多いめをリクエスト。
中辛と辛口をそれぞれ5匙調合してもらってお土産に。七味は1~2カ月で風味が薄くなるので、小袋で買うのが無難。
  • 長文屋
  • 長文屋

辛さは小辛、中辛、辛口、大辛の4段階から選択。お漬け物やお味噌汁には小辛、幅広く使うなら中辛がおすすめ。匙売りで小匙5杯¥340~(山椒多いめは¥390~)。目の前で調合して密閉袋へ。

長文屋

辛さと風味を好みの匙加減でマイ七味をブレンド

青海苔、山椒、唐辛子、麻の実、白胡麻、黒胡麻、芥子の実、青紫蘇の8種類の素材を注文に応じて調合し、匙売りしてくれる七味唐辛子専門店。
辛さは4段階から選べるほか、京好みの〝山椒多いめ〟もオーダーできます。
すり鉢ですりたての七味は香りや風味がよく、唐辛子抜き、中辛強など細かいリクエストに応じてくれるのも魅力。

長文屋
京都市北区北野下白梅町54-8
☎ 075-467-0217
【営業】10:00~18:00
【休み】水曜、木曜

(榊さん)Gジャン¥15,000(スピック&スパン/スピック&スパン ルミネ有楽町店)Tシャツ¥8,800パンツ¥21,000バッグ¥18,000(すべてイネド)ピアス¥48,000(ウノアエレ/ウノアエレ ジャパン)バングル¥31,000(アルポ/フレームワーク ルミネ新宿店)

isan1605_ph4-01

教えてくれたのは金網職人の辻徹さん。すぐにコツを覚えて器用に編んでいく榊さんに感心しきり。

八角形盛り網「HACHIKAKU」、朝日焼青磁茶こし受け、茶こし

(右)鍋の材料や天ぷらを盛ってそのまま食卓に出しても美しい八角形盛り網「HACHIKAKU」¥10,000
(左)朝日焼青磁茶こし受け、茶こし各¥4,000~。中国茶用の茶托なども。

  • 金網つじ
  • 金網つじ

高台寺や南禅寺周辺は、昔からとうふ料理が有名で、それらの料理に華を添えるのが金網工芸のとうふすくい。体験では初歩的な亀甲の編み方で製作。美しい仕上がりに榊さんも大満足。

金網つじ

海外でも人気の伝統工芸体験〝とうふすくい〟作りに挑戦

「脇役の品格」を大切に、焼き網や器に合わせた盛り網など、京料理を支える調理道具を手作りしている金網工芸のギャラリー。 20年前から行っている〝とうふすくい作り体験〟は、海外でも人気が高く、11カ国で実施されたそう。製作時間は約1時間(完成品は後日発送の場合も)、
体験料は¥3,000。5日前までに要予約(定員4名)。

金網つじ
京都市東山区
高台寺南門通下河原東入枡屋町362-5
☎ 075-551-5500
【営業】10:00~18:00 不定休

撮影/谷口 京 モデル/榊ゆりこ スタイリスト/鈴木仁美 ヘア・メーク/山根里江子 取材・構成/秋山美英

STORY 2016年5月号より